女性として、人間としての成長を遂げ、更なる飛躍を続ける宇多田ヒカルの音楽

女性として、人間としての成長を遂げ、更なる飛躍を続ける宇多田ヒカルの音楽

【2010年代に入ってからの活動】

因みに私は2010年代の宇多田の楽曲に関してはいまいち好きにはなれません。
元々electricな音やfunkが好きでballadeが苦手なこともありますが、精神性の高い彼女の内部から「音楽」として発せられるあのサウンドは彼女自身を物語っているに違いなく、また凄まじく表現力が高いだけに時としてそのエネルギーが重荷にも感じられてしまうのです。

20代終盤~30代前半の、女性として、そして人間としての在り方、生き方を考えさせられる時期にビジネスでもプライベートでも多くの出来事があったことは知られている通りですが、やはりそれが曲にも現れているのだと思います。

ポジティブな曲調も多いのですが、一先ず割愛させていただきます。

 

2020年春『Time』を初めて聴いた時は、原点回帰!あの頃の宇多田が帰ってきた!
と心躍る想いでした。

シンセを使ったアップチューンを最後に聴いたのが2000年代ですからそれから10年以上が経過し、最新の音源を使用し前面に押し出されるかのような独特なリズムパターンと曲の後半になるにつれて分厚さを増すシンセが特徴のR&B系Track、まさに自分好みでした。
そしてそのTrackに似合う唯一無二のヴォーカルは30代後半になってより一層成熟さを増し、久々ながらもやはり宇多田ヒカルは原点である「R&B」なのだと感じたものです。

2021年に入り、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』主題歌『One Last Kiss』、アニメ『不滅のあなたへ』主題歌『PINK BLOOD』やCMなどでも宇多田の楽曲を耳にした方は多いと思います。

現在も精力的に活動を続ける彼女の音楽性は日々進化し続け私達を楽しませてくれています。

彼女にしかできない、彼女だけのサウンドプロダクト、メッセージ、ヴォーカルは何よりの強み、才能です。

「音楽」によって自身の表現したいこと、想いを伝えることができ、感動を与えられるのは限られた人間のみです。

ですから私はいつでも新しい「音楽」を作り出してくれるアーティストの存在を偉大だと思っております。

20年以上第一線として活躍し続ける同世代の宇多田ヒカル、今後もずっと注目し、尊敬し続ける存在です。

出典:Hikaru Utada Official YouTube Channel

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